2009年10月3日土曜日

行動経済学


◆友野典男 『行動経済学 経済は「感情」で動いている』(2006,光文社新書)

1年以上前から会社の車のドアポケットに入れっぱなしにしてあって、仕事の合間にコンビニの駐車場でコーヒーを飲むときなどにちびちびと読んでいたのが、ようやく終わった。

合理的な経済人という仮定の上に組み立てられていた旧来の経済学に対して、必ずしも合理的ではない現実の人間行動を踏まえた経済学が行動経済学ということのようだ。

学会誌に発表されたいろいろな心理実験に基づく研究が次から次に紹介されていた気がするが、細切れの読書でしかも長い期間をかけてようやく読了したため、その内容はあまり覚えていない。

そもそも、第1章最初に出てくる確率問題(第2章で「モンティ・ホール・ジレンマ」という名前が与えられる)が納得できずにつまずいたというのもある。でも場合分けをして計算してみると確かに書かれているとおりになる。自分がいかに限定合理的か身をもって知らされた。

新書の標準的なレベルからは考えられないほど情報量が多く、この分野の動向を概観するにはきっととてもよい本なのだろう。ただ、私は読書の仕方を失敗した。もったいない読み方をしてしまった(いまさら読み直す気にもならないし)。

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